糖質制限〜食べていい糖質、
食べてはいけない糖質【2】


昨今ブームとなっている糖質制限について、多くの人が「誤解」していると警笛を鳴らす糖尿病専門医の牧田善二氏の著書から 目からウロコの多くの気づきがあったのであなたにもシェアしようと思います。

※参考著書 「日本人の9割が誤解している糖質制限」牧田善二著/ベスト新書

それでは前回からの続きです。

糖質の種類は以下4つに分けられます。
4つの糖類はいずれもいったん体内で単糖であるブドウ糖に分解されてから利用されます。

・単糖類・・・・・・ブドウ糖、果糖
・二糖類・・・・・・砂糖、乳糖
・オリゴ糖類・・・オリゴ糖/果糖が3〜10個結合したもの
・多糖類・・・・・・炭水化物、でんぷん(ご飯、パン、麺類、イモ類)/単糖が10個以上結合したもの

この中で牧田氏は、特に問題なのが上から2つの単糖類と二糖類だといいます。
これらの特徴として、構造が単純でシンプルなため体内への分解、吸収が早いこと。

そのため摂取すると速やかに腸から吸収されてしまいます。
すると血液中に一気にブドウ糖が放出され血糖値を急激に上げます。

これを膵臓が感知して血糖値が上がりすぎないようにインスリン(ホルモン)を出し血糖値を抑えるのです。

糖尿病になりやすい糖質とは?

このように同じ糖類でも分解・吸収が早く、インスリンを出しやすいものはとり過ぎてはいけないそうです。

特にインスリンは、頻繁に出していると、徐々に効き目が悪くなり(インスリン耐性)そのためインスリンを余計に出す必要が出てきて膵臓が疲弊します。

やがてインスリンが出なくなってしまいます。この状態こそがあなたもご存じの糖尿病といいます。

牧田氏によれば糖類の中でも特に「砂糖」は単糖類であるブドウ糖と果糖が結合したもので最悪だそうです。
ジュース(清涼飲料水)は砂糖が多くしかも水分なので特に腸への到達が早く、血糖値を一気に上げてしまいます。
砂糖が多く含まれているジュース類は特に控えましょう。

逆に多糖類と呼ばれるご飯やパン、麺類は単糖が10個以上結合したもので分解に時間がかかるため血糖値の上昇は穏やかだそうです。
だからといってご飯を短時間でドカ食いなどすれば血糖値は急上昇しますのでゆっくり噛んで食べるようにしましょう。

食事に時間をかければかけるほど血糖値の上昇は穏やかになります。
血糖値の上昇が急でなければインスリンも適量で、出過ぎることもありません。したがって膵臓の負担も小さくなるのです。

糖質制限というと、ご飯もダメ・パンもダメ・麺類もダメという炭水化物好きの日本人としてはとても辛い方法と思われがちですが、 糖質の種類が食べ方に気を付ければ上手くやれそうですね。

「腹八分目」「よく噛んで」は昔からよく言われている先人からの知恵ですね。

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